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伊平屋村の伝統芸能

伊平屋村の伝統芸能

琉球古来の行事の大半は稲の祭りです。
県内の他地域で戦後、キビへの転作とともに多くの祭りが消える中、伊平屋ではたいせつに先祖の田を守り、稲作を村の誇りとしてきました。きびしい自然を生き抜くための謙虚な折り、古いならわしへの心づかい・・・稲の島ゆえに、美しい祭祀行事が数多く残ったのです。

特に有名で、学術的にも注目されている行事が田名の「ウンジャミ(海神祭)」。この折りに歌われる「テルクグチ」と野甫に残る「イルチャヨー」という神歌は、伊平屋と伊是名だけに伝わる貴重な文化遺産です。

また、若者の術棒や華やかな芸術・村芝居で浮き立つ十五夜まつりは、伝統的でいて、今も老若男女が楽しめる一大イベントです。
祭りや行事は生きもの、ライフスタイルの現代化で本村でも神秘的な祭祀は年々簡略化されてきていますが、村のアイデンティティとして、先祖の精神文化を大切にしてゆきたいものです。

ウシデーク

ウシデーク

女性が踊り楽しむことで世願い、健康願いを捧げます。
婦人数10人が、円陣を組んでゆるやかに舞い歌い、古来の「大田名節」など四曲を演じます。
紺地着物・白タビ姿の根取りと踊り手のほかに、色鮮やかな花笠・紅型胴衣の「胴衣舞(ルジンメー)」、色違いの青地の紅型を着た「仕立ミヤラビ」が華やかに加わるのが特徴。

四竹の響き、扇使いの演出など、王統の島らしい洗練された印象です。

田名のウンジャミ

田名のウンジャミ

旧暦の8月17日(ウンジャミの日)、海神をお迎えして豊漁を祈願する祭りです。
神を迎えた神アサギでノロと神女四名が「神遊び」すなわちオモロ(神歌)を歌いながら踊って魚とり、船漕ぎの所作をして歓待します。
それから歩いて小高い丘に上り、ウムイ(神歌)を歌って神に別れを告げ、最後は東岸の岩の上に整列し歌い、合掌して海神を見送ります。

八月遊び

八月遊び

我喜屋では、8月11日に行う、八月遊びが有名。
遊びとは、芸能娯楽の総称。夕方、殿内(とぅぬち)と呼ばれる拝所に舞踊の行列(道ジュネという)の一部が到着。
棒踊りや、舞踊の「お初」が奉納されます。

我喜屋の綱引き

我喜屋の綱引き

収穫への感謝と来年の豊作祈願をこめて、旧暦6月25日に行われます。
県内他地域では藁も大半が輸入で、イベント化する傾向も見られますが、稲作の盛んな本村では今も地元の稲で縄をない、本来の「祈り」が息づきます。

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